2016年12月
夏の撮影がすべて終わりました。
別荘からの帰り、車の中でユーリアはアシスタントとおしゃべりに夢中。次の撮影は冬。『冬の撮影が待ち遠しい』と言っていました。
撮影した各シーンの画像はプリントして次の撮影の時ユーリアにプレゼントしています。写真はヌード以外の写真です。彼女は自分の裸の写真は見たがりません。彼女が欲しがる写真は自分の好きな衣裳を着た写真です。いつもうれしそうに写真を見ながら好きな写真を選んでバッグに入れて帰りました。ユーリアがプリントにサインをし始めたのは3回目の撮影からだったと思います。彼女はご機嫌な様子で自分の好きな写真にサインをしていました。とにかく楽しそうに沢山の数の写真にサインするのです。彼女が気に入った写真を見ることでユーリアの好きな衣裳を知ることが出来ました。彼女はどんな衣装でも美しく着こなしてくれます。着た衣裳は必ずたたんで置いてありました。丁寧で几帳面な性格は、いつの時でも彼女のしぐさで感じ取ることが出来ます。
作品作りに衣装は欠かせないものです。ユーリアに着せたい衣装を探すことを常に心がけていました。特にモスクワでは時間があれば衣装を買いに出かけました。但しユーリアのブラジャーはユーリア同伴の時に買うようにしていました。彼女のサイズを探すのに苦労しました。彼女にとってブラジャーは貴重なので大事に長く使っているようでした。時々、撮影に使った新しいブラと彼女自前のブラを交換してもらい記念に日本に持ち帰りました。
RBD25【ユーリアコスプレシリーズ『完全版 ザ・プレミアム』】の作品の中でユーリアが写真にサインしているシーンがあります。
2016年11月
予定通りユーリアの撮影は順調に終わり、ユーリアと冬の撮影の約束をして別れました。この頃は日本からフィルムを約2~300本持って出かけました。以前ユーリアをもっと撮影したいと思った時フィルムが足りなくなったことがありました。当時モスクワでプロ仕様のフィルムを売っている店はほとんど無く半日かけて探し回りました。やっと見つけても数本しか手に入らず、なんと不便な国なのだろーと思ったものでした。それ以後フィルムは持てるだけ持って行くことにしたのです。しかしフィルムも本数があるとかなりの重量になります。フィルムだけは行きも帰りも肌身離さず持ち、帰国すればフィルムは2回に分けて現像所に出していました。 何故ならば失敗されたら大変だからです。現像されたフィルムが届き仕上がりを目で確認できた時の達成感...
デジタルカメラを使うようになった今は撮ったその場で確認が出来便利になったが何かが違う...。カメラが撮ってくれるのではなく人間の能力で撮ったフィルムの時代が何とも懐かしく思える。デジタルカメラよりフィルムが良いと思っていた私も今はすっかりデジタル化されてフィルムの重さ、フィルムの入れ方も忘れかけている。
クレムリンの川岸に北野武さんの顔と大きな広告看板が目に入りました。モスクワ川の船上から記念にパチリ。北野武さんの受賞のニュースを見てこの写真を思い出しました。
ロシアタレントとの出会い#59
撮影が終わりユーリアを近くの駅で降ろした後、私は地下鉄の駅で降ろしてもらいアシスタントと別れました。撮影が早く終わったので私はアルバート通りに行くことにしたのです。この通りはモスクワでもっとも古い通りの一つと聞いていたので行ってみたかった所でした。
古い街並み、ロシアの民芸品を売っている露店、ミュージシャン、特に観光客の肖像画を書く絵描きがあちこちにいたのが印象的だった。
人気のある絵描きの前には客が並んで待っている。そばで見ていると客の顔の特徴を良くつかんでなかなか上手に描いていました。
私はあちこち歩きながら町の風景を撮っていました。当時、カメラを肩にかけて街を歩いている人をほとんど見たことがありません。私も町を歩く時はバックの中にカメラを入れて目立たないように常に注意しながら行動していたのですが...少し怖い経験をしてしまいました。この時を最後にモスクワの町を一人で歩くことは止めました。何故ならクレムリンの近くで二人の警官に呼び止められパスポートの提示を要求され交番に連れて行かれそうになったのです。パスポートの不備があればモスクワには入国できないのですからこれは言いがかりだと思いました。パスポートに入れて置いた2,000ルーブルを警官に渡して何とかこの場を切り抜けました。しかし1時間後ホテルに帰る途中、二人の警官が私を見るなり駆け寄ってきて、又『パスポートの提示』と言うのです。彼らは前の警官の仲間でした。私に『2,000ルーブルくれ』と言うのです。私は彼らと関わりたくないので2,000ルーブル払いました。彼らは笑いながら『有難う』と言って去って行ったのです。私はほっとしたと同時にロシアの裏側を見た気がしました。この時以来、街を歩く時は必ずアシスタントと一緒に行動する事にしました。ロシア人が一緒であれば警官が言いがかりをつけることはないという事がわかったからです。
ロシアタレントとの出会い#58
RBD30【ユーリア・ノーバ 夏・おもいでPart2】のシーンを数日かけて撮影しました。暑い日が続きユーリアも慣れない撮影で疲れていた様子だったので一日休息日をとる事にしました。
天気も良く気温は30℃を超える暑い日でしたが散歩を楽しんでいるユーリアを撮った写真です。少女のような初々しさのユーリアです。この洋服はユーリアの私服です。
あちこち歩いて暑くなったのかユーリアは上着を脱いでアシスタントに渡していました。広場の近くにあるレストランで休憩、ユーリアはケーキと紅茶を頼んでアシスタントと楽しそうにおしゃべりしていました。ユーリアに合う衣装が少なかったのでアシスタントがデパートに行こうと言い出したのです。広場の近くにあるグムデパートに歩いて行きました。ユーリアもアシスタントもショッピングに夢中でそばで見ている男の私には退屈な時間でもありました。衣裳に関してはアシスタントの意見を良く聞くことにしていますが、時々値段を考えずアシスタントは衣装を選んでくるので買うべきか悩むことも多くありました。アシスタントに衣裳を買わせると撮影衣裳の他に自分の下着や洋服も一緒に買ってしまうので本当に困りました。当初、ユーリアに合う衣装を日本で探すのは難しい事もあり仕方ないと黙認していました。
モデル発掘の旅2
8月末にキエフに行こうと思っています。キエフはモスクワに比べると何となく落ち着ける街です。モスクワの騒々しいい環境とはまるで違います。モスクワでもウクライナ生まれのモデルを何人も撮影しました。ロシア美女紀行の表紙のモデル、ナターシャはウクライナ生まれでモスクワの大学に通っていました。
彼女はダンスが得意で、オーデションに来たモデルの中でも目立った存在でした。彼女は私との撮影が最初で最後だと言っていました。私が撮影した後、彼女はテレビのCMなどに出て活躍していたようです。
モスクワのスタッフはウクライナ人は田舎者と言っていましたが私が見るにはウクライナ人の方がグラマーで美人が多いような気がします。ソフィー・ノーバもウクライナ生まれでした。街を歩いているときれいな人が目に付きます。でも私が探しているモデルは簡単に探せません。昨年秋まではモスクワからキエフに行く飛行機があったのですが今は直行便がありません。キエフに行くにはモスクワからワルシャワ経由で行くか日本からドイツ経由でキエフに行くしか方法がありません。時間と費用が前よりもかかるうえに安全も保障されません。スタッフがキエフからモスクワに迎えに来ると言うのです。なんと電車で24時間かかるというのです。スタッフ達は24時間かかる事を何とも思わないのですから、日本人と時間の感覚が違います。今思うと20年前ののどかなモスクワが懐かしく思い出されます。
写真はキエフで撮影に使った別荘です。この時、この別荘はロシアのテレビ映画のロケにも使われていました。『戦争』や『紛争』『テロ』』等、無縁な平和な風景に見えます。静かで緑の美しい場所...ここもキエフです。
モデル発掘の旅
昨年に引き続き今年も8月にロシアに行く予定です。モデル発掘の旅です。
昨年キエフで現地のモデルエージェントやカメラマンと会い情報交換してきました。今注目度の高いモデル、ビクトリアとジュリアを今年撮る予定で計画していましたが、アメリカとドイツのカメラマンがすでに撮影してしまっていたという情報が届いたので私は撮ることを止めることにしました。私の場合は初ヌードを撮るというスタイルで長年仕事をしてきました。良いモデルの初ヌードを撮ろうと思うカメラマンは多く、生き馬の目を抜くようなネットの世界でモデル探しは行われています。モデルとの交渉や情報は秘密裡に行わないと一瞬にして情報が漏れてしまうのです。
3年前、ソフィ・ノーバを撮りたくて現地モデルエージェントとメールで何度も交渉を重ね、現地スタッフをモデル事務所に行かせ条件を提示して打ち合わせをさせました。本人の希望でしばらくヌード写真は公開しないという約束の元に撮影の承諾を得たのです。キエフでの撮影が終わり帰国後、彼女の水着写真を私のホームページで公開したところ情報が流れて彼女の元に世界中から撮影交渉があり私が作品化した時はネット上の売れっ子ヌードモデルとなっていました。このことは私にとって失敗でもあり良い教訓にもなりました。いろいろなカメラマンが彼女を撮影しましたが私が撮ったソフィー・ノーバの面影はどの写真にもありませんでした。後日、エージェントからも連絡があり私の撮ったソフィーの作品が最も気品ある美しい写真だったと言ってきました。私は以前にもまして情報を密に集めて動いています。でもユーリアに続くモデルはいまだに見つかりません。
ロシアタレントとの出会い#57
RBD29のシーンに使われている写真です。
RBD4にも使われたシーンですが今回の作品にもこのシーンは使いました。
このシーンの撮影の時、ストロボの調子が悪くすべて自然光で撮影しました。
結果的には自然光を使った事でこのシーンはユーリアの表情と色の美しさが際立った作品に仕上がりました。
6月30日にユーリアのDVD3作品
【ユーリア・ノーバ 夏・おもいで】『Part1』『Part2』『Part3』を発売します。
最初の夏に撮影したユーリアの作品です。
昨年ロシアに行き現地スタッフの協力でユーリアの会話シーンの翻訳を完成して来ました。帰国してからフイルムをすべて見直してみると初めて見るシーンも多くあり自分でも驚きました。これは是非、再編集して作品にしようと思い長い時間をかけて構想を練りました。全体のイメージが決まり一度目の編集が終わり、3作品にまとまったのが今年の初めでした。
5月までに4回、編集をやり直し、BGMも入れてやっと完成できたので試写鑑賞をしました。しかし自分としては何かイメージが合わないと感じ編集のやり直しを決めたのが5月中旬でした。すでに6月中旬発売と決めていたのですがやはり発売日を遅らせることに決めました。何故ならば納得のいく作品を発表したいと思ったからです。『6月中旬発売予定』が頭から離れず焦りを感じながら連日徹夜で作業をしました。音楽もシーンに合わせた選曲をし、全体の構成を変更して何度もスタッフと試写を繰り返しました。今回の作品は今までの作品の中で最も時間をかけた作品です。結果、とても良い作品に仕上がったので自分としては大変満足しています。
発売日が少し遅れた事でファンの方に大変申し訳なく思っております。
スタッフ一同で最善を尽くして良い作品に仕上げましたのでご期待ください。
ロシアタレントとの出会い#56
今日は撮影を休みにしてユーリアとアシスタントと一緒に休日を楽しむことにしました。ホテルのロビーで11時に待ち合わせ。
ユーリアは黒のワンピースを着てロビーのソファーに座っていました。
少女っぽい顔、素晴らしいプロポーションのユーリアはやはり目立ちます。自分に向けられた視線を感じたのか彼女はちょっと恥ずかしそうに座っていたのを記憶しています。地下鉄や町で男の人が自分の胸を見るのでとても嫌だと彼女は話していました。出来るだけ胸の大きさが目立たないような服を選んで着ているそうです。赤の広場を歩いているとすれ違う男性が振り返ってユーリアを見ます。ユーリアは『胸が小さくなりたい』とつぶやいていました。皆で赤の広場に行き写真を撮り、デパートで買い物をし、タクシーで寿司バーに向かいました。寿司バーとは寿司を出すレストランで巻物が多く日本の寿司店のメニューとは少し違うようです。ユーリアは何でもおいしそうに食べますが特にタコが好きだと言っていました。
ロシアタレントとの出会い#55
撮影が終わり別荘からモスクワ市内迄戻るのに車で約1時間かかります。
連日撮影が続いたので明日は休みにする事にしました。時には皆でデパートに行ったり昼食を食べたりして仕事を忘れて過ごすのも良いものです。次の撮影に備えてリラックスする事はとても大切な事です。
ユーリアも『明日が楽しみ』と言ってモスクワ郊外の地下鉄の駅で車から降りて帰りました。
ホテルに帰りフイルムやカメラの整理をしていると窓から見えるクレムリンに夕陽がさしてとても美しい。夜の10時過ぎですが白夜なので夕方のようです。昼間の雑踏が嘘のような赤の広場を私はコーヒーを飲みながら眺めていました。私は赤の広場を散歩するのが大好きです。赤の広場の真ん中に立つと“ロシア来た”と実感します。
有名なワシリー寺院はロシアホテルの西玄関から300m先にあります。
残念ながらロシアホテルも現在は解体されてしまいました。
ロシアタレントとの出会い#54
今日の撮影場所の別荘地帯は警備が厳しいので安心して撮影が出来そうです。
今まで、外の撮影は危険なのでほとんどが別荘の庭で撮影していました。
アシスタントが近くにきれいな川があるから行ってみようと言いました。
ユーリアは別荘で水着に着替えちょっと長めのスリップドレスを羽織って出てきました。
別荘から5~6分ぐらい歩いて行くと川のほとりに着きました。遠くの方で子供たちが泳いでいるのが見えます。安全な場所と言ってもヌードの撮影は出来ません。遠くで見るときれいな川に見えましたが近くで見ると水は濁っていて泳ぐユーリアを撮れるような状況ではありませんでした。
自然のままの川だから汚くないとユーリアは言います。彼女が小さい時、友達と良く川で遊んだそうです。彼女は『懐かしいなー』とつぶやきながら『川に入っても良い?』と私に聞くのです。即座に私は『NO!!』と答えました。
川のほとりでピンクの水着を着たユーリアを撮影しました。ピンクの水着のひもが短かったらしく三角ブラの位置がアンダーバストまで届かないと笑うユーリアでした。対岸からこちらを見ている人たちがいるので撮影は早々に切り上げて別荘に戻る事にしました。
ロシアタレントとの出会い#53
中庭にあるコテージでコーヒーを飲みながら、ユーリアはのんびりとくつろいでいました。
プールから出て濡れた水着のまま椅子に腰かけ、アシスタントが運んでくれたコーヒーカップを両手で持ち『ウコースナー(おいしい!)』と微笑んでいました。
撮影の無い日、私はアシスタントと一緒にモスクワのバザールに行き撮影用の衣裳をいろいろと探します。この水着はちょっと高級品でしたが肌触りも良く光沢のある青がきれいだったので購入しました。
『この水着を是非欲しい』とユーリアが言うので翌日の撮影後、彼女にプレゼントしました。
『今年の夏はこの水着を着て泳ぎに行くわ』と上機嫌のユーリア...『スパシーバ(ありがとう)』と言っていました。
偶然にも日本から持って行ったBUCHELOR誌の表紙のモデルが着ていた水着と同じだった事もあり本を見た彼女は大喜び、ブランコに乗ったりして自分の携帯でスナップ写真を撮っていました。青の水着を着て楽しそうにブランコで遊ぶユーリアの写真です。